ビーフルンダン|Beef Rendang
CNNの「世界の料理ベスト50」で1位になったことで知られるルンダン。
インドネシア料理のイメージが強いですが、マレーシア等の近隣諸国でも食べられている牛肉のスパイス煮込みです。
実際に世界一の美味しさなのかはさておき、じっくり煮込まれた牛肉はほろほろと柔らかく、旨味も凝縮されています。
そもそもRendangという名前は「長時間ゆっくりと煮込んで水分を飛ばす調理法」を指すMerendangが由来。
それゆえルンダンはとにかく煮込む工程が重要で、伝統的なレシピでは4~8時間かけ水分を完全に飛ばして黒っぽく仕上げます。
ただ今回はそこまでハードルを上げず、2時間ほど煮込んでグレービー(ソース)を少し残すタイプのルンダンにしています。
ご飯とソースを絡めて食べるのにピッタリで、家庭で作るルンダンとしてはこちらのタイプの方が一般的です。
材料

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牛肩ロース | 250~300g |
ガランガル | 15g |
ニンニク | 2~3片 |
唐辛子* | 3~5本 |
紫タマネギ | 70g |
すりおろし生姜 | 小さじ1/2 |
ターメリック | 小さじ1/3 |
コリアンダーパウダー | 小さじ1 |
クミンパウダー | 小さじ1 |
レモングラス | 1本 |
カフェライムリーフ | 3枚 |
ココナッツミルク | 300ml |
タマリンドウォーター | 大さじ3 |
Kerisik | 15g |
塩・砂糖 | 好みで調整 |
- 唐辛子は好みで量の調整がしやすいパウダー状のものもオススメです。
- タマリンドウォーターはタマリンドの果肉1本分を、50ml程度のぬるま湯で溶かしてから濾したものです。
- お好みでパクチーやライムを添えると彩りが良くなります。(ないと色味が地味…)
作り方
- ガランガル、ニンニク、唐辛子、紫タマネギを粗く刻み、ハンドブレンダーでペースト状にする。(唐辛子は種を取り除く。)
- 牛肩ロースを食べやすい大きさに切り分け、塩・胡椒(分量外)をまぶす。鍋もしくは深めのフライパンで表面に焼き色が付くまで炒め、いったん取り出す。
- ❷の鍋にサラダ油(分量外)と❶のペースト、すりおろし生姜、ターメリック、コリアンダーパウダー、クミンパウダーを加え、香りが立つまで炒める。
- 鍋に牛肩ロースを戻す。レモングラス、カフェライムリーフ、ココナッツミルクも加え、蓋をせずに弱火で1時間ほど煮込む。
- 1時間たったらKerisikとタマリンドウォーターを加え、引き続きココナッツミルクの水分が減るまで弱火で煮込む。
水分が減るにつれ底が焦げやすくなるので、定期的にかき混ぜつつ様子を見る。 - ソースが少し残る程度で火を止め、塩、砂糖(椰子糖または三温糖など)で味を整える。
- 煮込み時間は使う鍋の形状(=水分の蒸発しやすさ)により多少異なりますが、合計で約90分~2時間程度です。
- 煮込み続けるとココナッツミルクの白っぽさが次第になくなり、水分と油分が分離してきます。Kerisikはそのタイミングで加えます。
- レモングラスやカフェライムリーフは食べないので、最後に取り除いてください。