伝統的なデンマーク料理は素材の味を活かしたシンプルな調理法、味付けが特徴。
デンマークは養豚が盛んなことから、豚肉の消費量が他の肉に比べて圧倒的に多く、代表的なデンマーク料理であるフレスケスタイ以外にも、ステクトフレスク、エーブルフレスクなど豚肉を使う料理は様々。
ただし、調理法はいずれもシンプルでオーブンかフライパンで焼くだけ、というものが多い。
また、主食はライ麦パン(Rugbrød)もしくはジャガイモ(Kartofler)で、特にライ麦パンはオープンサンドのスモーブローには欠かせない。
ライ麦パン(=黒パン)はその名の通りライ麦を発酵させて作るため酸味があるほか、食物繊維が豊富で普通の白パンよりもヘルシーな点が売り。ただし、当の酸味やボソボソとした食感から、甘くてフワッとした白パンを食べなれた日本では好き嫌いが別れがち。
一方、近年デンマークでは「新北欧料理」も広がりを見せている。
これは伝統的な北欧料理をモダンにアレンジし「地産地消」や「自然との調和」を重視する食のスタイル。
この新たな食文化を牽引するコペンハーゲンのレストラン「Noma」はミシュランで星を獲得するなど国際的な評価も高いが、Nomaに限らず伝統的な料理を土台としつつも外部のエッセンスを取り入れようとするデンマーク料理界全体が世界的に注目を浴びている。