カリブ海に浮かぶ島国キューバの料理は、スペインやアフリカ文化の影響を受けているのが特徴。
カリブ海の国々は歴史的に旧イギリス領、旧フランス領、旧スペイン領に大別されるが、旧スペイン領はドミニカ共和国、プエルトリコ、そしてキューバの3ヶ国のみで、文化的な背景が他のカリブ諸国とは異なる。
代表的なキューバ料理には赤インゲン豆の炊き込みご飯アロス・コングリや、煮込んだ黒豆をお米と食べるフリホーレス・ネグロスなど、米と豆を組み合わせた料理が多い。
また、辛い料理が少なく、特に唐辛子などの香辛料はあまり使われない傾向にある。
一方で島国であるものの、魚料理は少ない。ランゴスタやマグロなど高級な魚介類は、ホテルやレストランなどで観光客向けや輸出用に使われることが多く、現地の市場や家庭への供給が制限されていることも要因。
またキューバ発祥のカクテルとして、ラム酒とライムやミントを混ぜたモヒートは世界的に有名。ラム酒ブランドのバカルディも元々はキューバ発祥の会社。