フランス料理や中華料理と共に世界三大料理の1つに数えられるトルコ料理だが、実は「世界三大料理」という考え方は、いつ、誰によって提唱されたものなのか明確には分かっていない。
そのため、トルコ料理を世界三大料理に数える理由については諸説あり、オスマン帝国の宮廷料理として洗練されていたことや、地理的にアジア・中東・ヨーロッパの結節点に位置し、多様な食文化を取り入れて発展してきたことなどが挙げられる。
日本におけるトルコ料理といえばドネルケバブやシシカバブに代表されるような肉料理が思い浮かびがちだが、オリーブオイル、ヨーグルト、トマトなどの食材も肝となる。
(ちなみに、よく見るケバブサンドの発祥地は実はトルコではなくドイツ。)
特に、天日干しで発酵させたトマトをペースト状にしたものはサルチャと呼ばれ、ドマテス・チョルバスやクル・ファスリエなどのスープの他、肉料理のソースなどあらゆる場面で使われる。
また、かつてオスマン帝国領であった国々とは、似た料理や食文化も多い。
例えば複数の前菜を小皿で楽しむメゼと呼ばれる食習慣は、トルコだけでなく地中海・中東諸国で広く見られる。
トルコ風ハンバーグと紹介されることがあるキョフテも、中東・北アフリカ・アジアの国々で様々なバリエーションがある。