ホッケンミー(クアラルンプール風)|KL Hokkien Mee
ホッケンミー(福建麺)はその名の通り、中国・福建省出身の移民によって東南アジアに伝えられ、現地で独自の進化を遂げた料理です。
ホッケンミーはよく「焼きそば」に例えられますが、実際にはただ炒めるだけの料理ではありません。チキンストックやポークストックで煮込む工程もあり、スープの旨味が麺に染み込んだ味わい深さが特徴です。
なお、同じホッケンミーという名前でも国や地域によって違いがあります。大きくはシンガポール風とマレーシア風に分かれ、マレーシア風にはさらにクアラルンプール風とペナン風に分かれます。
その中で今回ご紹介するのは、黒い見た目がインパクト抜群なクアラルンプール風ホッケンミー。
この色の正体は中国醤油の老抽(ラオチョウ)。日本の醤油より色は濃いですが、塩分は控えめなのが特徴です。そのため、見た目ほどしょっぱくはなく、むしろ甘みを感じる味わいです。
また、ラードで炒めることで生まれるコクも魅力の一つ。それに加え、今回は省いていますが”Dried Sole Powder”という魚粉を入れることもあり、様々な旨味が絡み合ったとても満足度の高い料理です。
材料

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ニンニク | 1片 |
バナメイ海老 | 6尾 |
イカの切り身 | 90g |
豚バラ肉 | 60g |
小松菜 | 2束 |
キャベツ(小さめ) | 1/4個 |
豚の脂身 | 60g |
太めの中華麺 | 240g |
ケチャップマニス | 大さじ2 |
老抽(中国醤油) | 小さじ4 |
鶏がらスープの素 | 小さじ1 |
お湯 | 260ml |
- 野菜や海老、肉などの具材の量は、お好みでご調整いただいて大丈夫です。
- 豚の脂身が無い場合は省略していただき、市販のラードを使います。
作り方
- 海老は殻と背ワタを取り、片栗粉と塩(分量外)を揉みこんで水で洗う。汚れがでたら洗い流し、キッチンペーパーで水気をふき取る。
- 豚バラ肉、小松菜、キャベツを食べやすい大きさに切る。ニンニクはみじん切りにする。
- 豚の脂身をカリカリになるまで炒める。出てきた油(ラード)は捨てずに残しておく。(※脂身が無い場合は省略。)
- フライパンにラードを適量ひき、ニンニク、海老、イカ、豚バラ肉を炒める。炒め終わったらフライパンから取り出す。
- フライパンに中華麺、ケチャップマニス、老抽を加え、和えながら軽く炒める。
- ❹の具材をフライパンに戻し、鶏がらスープの素とお湯、小松菜、キャベツも加えて蓋をして弱火で煮込む。
- 野菜と麺に火が通ったらお皿に盛り、❸で炒めた豚の脂身をトッピングする。(※脂身が無い場合は省略。)