チャイトウクエ(キャロットケーキ)|Chai Tow Kway(Fried Carrot Cake)
シンガポール料理のキャロットケーキはニンジンも使いませんし、甘くもありません。
現地で「チャイトウクエ」と呼ばれるこの料理は、実は大根餅の炒め物です。白版と黒版があり、白版は干し海老の香りや旨味が引き立つあっさり系、黒版は甘口醤油を使った濃いめの味付けです。
名前だけみたらデザートですが、実際には主食やおかずになるような料理なので、注文時は注意が必要です。
ちなみに本場ではチャイポーという発酵大根が使われますが、日本では入手困難なため今回のレシピではたくあんで代用し、日本の家庭でも作りやすいようにアレンジしています。
ただ、市販のたくあんは甘味や塩味に幅があるため、味付けはお好みに合わせて調整ください。
材料

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■大根餅 | |
‐大根 | 300g(脱水後150g) |
‐米粉 | 150g |
‐片栗粉 | 20g |
‐水(大根の水分) | 80ml |
‐塩 | 適量 |
‐鶏がらスープの素 | 小さじ1 |
ごま油 | 大さじ1 |
ニンニク | 1~2片 |
干し海老 | 15g |
たくあん | 70g |
卵 | 4個 |
醤油(またはナンプラー) | 大さじ1 |
万能ねぎ | 適量 |
- 炒めやすいように大根餅は固めの仕上がりにしています。
作り方
<大根餅>
- 大根の皮を剥き、スライサーで薄くスライスしてから千切りにする。
- 千切りした大根に塩を適量揉みこみ、重量が約150gになるまで絞って脱水する。(出てきた水分は取っておく。)
- 米粉と片栗粉をボウルに入れてよく混ぜ合る。
- 脱水した大根の水分から80mlを取り分け、鶏がらスープの素を溶かす。
- ❷、❸、❹を全てよく混ぜ合わせる。
- 生地をステンレスバットなどに敷き、表面を平らにならす。蒸し器などで40~50分ほど蒸す。
- 蒸しあがったら粗熱を取り、冷蔵庫でしっかりと冷やす。
<チャイトウクエ>
- 冷やした大根餅を1.5㎝角程度に切る。
- フライパンにごま油を熱し、大根餅を入れて表面がカリッとするまで炒める。(油が足りなくなったらサラダ油を足す。)
- ニンニク、たくあん、お湯で戻した干し海老(いずれもみじん切り)を加え、ニンニクが色づくまで炒める。
- 具をフライパンの端に寄せ、溶いた卵を注ぎ入れる。卵にある程度火が通ったら、全体をさっと混ぜ合わせる。
- 醤油、塩胡椒で味を整え、最後に万能ねぎを散らす。
- 黒いチャイトウクエを作る場合は、醤油を減らしてケチャップマニスなどの甘口醤油を加えます。
- 本場では「大根餅の卵とじ」のようなイメージで作りますが、今回はカリッと焼いた大根餅の食感が損なわれないように別々で炒め合わせるような形にしています。
