バクテー|Hokkien Bak Kut Teh
バクテーには大きく分類して潮州系(Teochew-Style)と福建系(Hokkien-Style)がありますが、マレーシアで主流となっているのが福建系です。
ニンニクと白胡椒ベースのあっさりした潮州系に比べ、福建系は中国醤油やスパイスを使うため色・味・香りが濃いのが特徴です。(潮州系のレシピはこちら。)
潮州系と福建系を比較してみると「豚肉の煮込み料理」であること以外に共通点がなく、同じ「バクテー」として一括りにはされていますが、基本的に別物と考えていただいた方が良いように思います。
例えばお雑煮も関東と関西とでは味付けが違いますし、バクテーも似たような感覚なのかもしれません。
材料

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豚のスペアリブ | 6本(400~500g) |
ニンニク | 1個 |
干し椎茸 | 10g |
椎茸の戻し汁 | 100ml |
水 | 600ml |
Ⓐ八角 | 1個 |
Ⓐシナモン | 1本 |
Ⓐクローブ | 4粒 |
Ⓑオイスターソース | 大さじ1 |
Ⓑ老抽(中国醤油) | 大さじ1.5 |
Ⓑ醤油 | 大さじ1 |
Ⓑ黒糖 | 10g |
Ⓒ栃尾揚げ | 4切れ |
Ⓒえのき | 40g |
Ⓒ水菜 | 適量 |
Ⓒクコの実 | 適量(12粒くらい) |
- 栃尾揚げは本来バクテーには使わないので無くても問題ないですが、スープを吸うと美味しいのでオススメです。食感は全然違いますが、揚げパン(=油條)の見た目的な代用にもなる気がします。
作り方
- 干し椎茸は軽く洗って汚れを落とし、石づきの部分を取り除いておく。一晩冷水に浸けて柔らかくなるまで戻す。戻し汁は後で使うため、捨てずに残しておく。
- 鍋にお湯を沸かし、豚肉を入れて中火で5分ほど下茹でする。アクをしっかり取り、茹で終わったら肉を水洗いして表面の汚れを落とす。
- ニンニクは軽く潰し、皮付きのまま乾煎りする。表面に焼き色がつき、香りが立ったら火を止める。
- ニンニクをスパイスバッグ(だし用の袋など)に入れる。Ⓐのスパイスも別の袋にまとめて入れておく。
- 鍋に水(700ml)を沸かし、豚肉、ニンニク、Ⓐのスパイス、Ⓑの調味料を加える。蓋をして弱火で30分ほど煮込む。
- 30分経ったら、スパイスを鍋から取り除いておく。(煮込みすぎるとエグみが出るため。)水で戻した椎茸と戻し汁を加え、さらに弱火で1時間ほど煮込む。
- 栃尾揚げ・えのきを食べやすい大きさに切り、鍋に加えて3分ほど煮込む。
- 火を止め、ざく切りした水菜を加えて余熱で火を通す。お好みでクコの実をトッピングする。
- 煮込む過程で水分が飛んで、味が濃くなってしまった場合は水を足してください。逆に味が薄い場合は、老抽か醤油を足してご調整ください。
- ニンニクは食べても食べなくてもどちらでも良いです。食べる場合、皮を剥いて中身だけ食べてください。