ホッケンミー(シンガポール風)|Singapore Hokkien Mee
シンガポール料理といえばラクサやチキンライスが有名ですが、ホッケンミーも見逃せません。
シンガポール風の「焼きそば」と紹介されることが多いこの料理ですが、実は「焼き」というより「煮込み」に近いスタイル。焼きそばだと思って食べると、印象が覆されるはずです。
特徴的なのは、黄色い中華麺とビーフンをミックスすること。
中華麺のもちもち食感と、スープをよく吸うビーフンという組み合わせが、地味ながら良い仕事をしています。
ちなみに、マレーシアにもホッケンミーがありますが、これは味も見た目も別物なので注意が必要です。
ダークソイソースで真っ黒に仕上げるマレーシア風に対し、シンガポール風は海老の出汁をじっくりと麺に煮含めた、白く優しい味わいです。
材料

![]() |
|
蒸し中華麺 | 150g |
ビーフン | 50g |
バナメイ海老(殻付き) | 8尾 |
ニンニク | 1片 |
水 | 300ml |
粉末海老だし | 3~4g |
イカの切り身 | 80g |
もやし | 100g |
ニラ | 15~20g |
卵 | 2個 |
ナンプラー | 小さじ2 |
すだち | 1個 |
サンバル | 適量 |
- 本場では大量の海老の頭と殻でだしを取りますが、用意するのも大変なので、このレシピでは市販の粉末海老だしで味を補強しています。干し海老で補うのも良いと思います。
- すだちはコブミカンやカラマンシーの代わりです。
作り方
- 海老の殻と背ワタを取る。殻は適度に刻んでおく。
- ニンニクをみじん切りにする。小さめの鍋に油を引き、ニンニクと海老の殻を炒める。
- ニンニクと殻が色づいたら水と粉末海老だしを加える。蓋をして5分ほど煮込み、海老のスープストックを作る。スープができたら殻を取り除く。
- 深めのフライパンに中華麺、ビーフン、海老、イカ、❸のスープを入れる。中華麺をほぐしつつ、ビーフンが柔らかくなるまで弱火~中火で蓋をして煮込む。(ビーフンがスープに浸かりきっていなくても、蓋をしていれば蒸気で柔らかくなるので大丈夫です。)
- 別のフライパンに適量の油と溶き卵を注ぎ、炒り卵を作っておく。
- 炒り卵、もやし、刻んだニラを❹に加え、弱火にかけながら全体になじませる。
- ナンプラーを全体に回しかけ、味を整える。
- すだちを半分に切って添える。お好みでサンバルも添える。
- 食材を炒める際はラードを使うと本場らしくなります。今回は省きましたが豚バラを入れるのも一般的です。
- 煮込む際は、汁気が少し残る程度で火を止めます。